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危機神学への地平を開く —『すずめの戸締り』を観て—
青森県八戸市から仙台にむかう三陸沿岸道路を走っていたときのことです。昼食のため立ち寄った宮城県にある道の駅大谷海岸は、映画『すずめの戸締り』に出てくるある場面のモデルとなったところでした。そのことは、レストランの入り口に置かれていた主... -
「パリは燃えているか」 平和の祈りを新しくするために
一日も早く戦火が止むことを祈りながらも、市民の犠牲が増え続けている現実に、空しさを感じてしまうことがあります。そんなときに度々想い起す本があります。ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピースとして2005年に復刊された『パリは燃えているか... -
未来ではなく将来にむけて
「未来」と「将来」は類語ですが、使い分けるべき言葉です。国語辞典には、次のような使い分けの説明があります。 未来は「未(いま)だ来たらず」という意味で、「将来」よりも先の不確かで予測しにくいことに使う。 将来は「将(まさ)に来たらんと... -
交わりの回復に向けて
兄弟愛をもって互いに愛し合い、互いに相手をすぐれた者として尊敬し合いなさい……喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい。互いに一つ心となり、思い上がることなく、むしろ身分の低い人たちと交わりなさい。自分を知恵のある... -
冬の星座を仰ぎながら
一日の仕事を終えて帰宅した時、夜空を仰ぐと星座オリオンが視界に入ってきます。オリオン座は覚えやすい星の配置から、冬の星座のなかでも特に親しまれているものといえるでしょう。その星座を見るたびに想い起す聖書の言葉があります。 あなたの天を、あ...
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